さわやかになりたい

ほぼ日記です。 根暗なのでごめんね

女の私が昨日来るなんて、全く予想できなかった。ので、まとめるためにも。

 

はじめて男の人に体を触られたのは保育園児の時だった。相手も、また保育園児。茶道の時間に隣に座る男の子だった。先生がお手本をしているときなんかに、正座している私の股に手を伸ばし、下着の中まで指を押し入れた。私は嫌で身をよじったけれど、その行為は誰にも見つかることなく、動いたとこだけみつかり、落ち着きがないと私が叱られたことで終わった。

二回目は小学生の時。ディズニーランドでお土産を選んでいたときに、おしりをもまれた。私はびっくりしてすぐに母親のもとへ逃げ帰ったけれど、触られただなんてなかなか言い出せなかった。退園するときになって、今日実は触られたんだと報告すると、母は悲しそうに私のショートパンツを見やった。それから、母も痴漢にあったことがあること、これからはすぐに報告するようにということをゆっくりゆっくり話してくれた。ショートパンツは、かわいいね、だなんて言って母と私で選んだものだった。

その後も中学校や内科や塾やらでそんなことはしばしば起こった。印象的なのは、高校の時。小さいころから通っていた眼鏡屋のおじさんに握手を求められ、それに応じると突然抱きしめられた。このころは完璧にセクハラの概念を理解していたので、はっきり言ってショックだった。ショックだったけれど、何も抵抗できず、へらへらと笑うことしかできなかった。そのあとおじさんは、昔出会った痴女の話を事細かく私に話した。私の体を見ながら。 

 大学に入ったらモテるだろうね、だなんて言って、おじさんは私を急にほめた。私はへらへらしたまんま家に帰って少し泣いた。友達はもちろん、親にも報告できなかった。

 

このころから、下ネタが大好きになった。ネットをあさって情報を集め、友達と共有してはゲラゲラ笑った。エロ漫画はもちろん、AVも見るようになった。SM物を多く見た。

 

大学に入って、色気があるねと男の人に言われるようになった。私は地味なタイプで、男の子の友人なんて一人もいなかった(今もいない)けれど、飲み会に参加したりすると、よく知らないひとからも言われるのだ。ただ普通に座っているだけで妙な色気を発しているとか。言われたって困った。どうしようもなかった。バイト先でも、客に肩を撫でられたり、性的な言葉を言われたりした。私はへらへら笑って受け答えた。

酒に酔っては、周りに誰がいようと下ネタをいうようになった。自制が聞かない。そもそも大学に入ってから、友達と話すネタもどんどん過激になっていった。彼氏がいる子にはラブホの写真を送ってもらったり、いない子とは、フィクションでしかしらない性行為についてえんえんとしゃべった。

 

昨日も飲み会で、私は発泡酒をたくさん飲んだ。で、ゲロッた。弱った。

発泡酒を飲みながら、私はいつもより激しい下ネタをしゃべったし、周りの人も風俗体験記や、自分の下ネタエピソードなどをノリノリでしゃべった。みんな高揚していた。

 そんな空気も手伝ったのかもしれない。私はお持ち帰りされた。

ゲロって、送ってもらう最中に、家に寄るように言われた。リンゴジュースがあるからだ酔いを醒まそうだどうたらだ。私は素直に従った。相手は彼女のいる人だった。仲の良いことで有名なカップルの片割れだった。とてもやさしい人だった。

家に入って、床に座ると、ベットに腰掛けるよう勧められた。ベットにのった。そっから頭にひざを乗っけるように言われ、頭を抱えられ、髪をなでられた。気が付いたらお互いごろんと横になって抱きあい、足を絡ませあっていた。服は着ていた。(最後まで着てた)異性と手をつなぐことも、抱き合うことも、同意なしの時をのぞき初めてだった。くっつきあって、私は犬になって吠えたり、人に戻ってだらだらしゃべったり、耳をせめられたりした。相手の男は、ずっと私を肯定する言葉をかけ続けてくれた。決して服の中に手を入れなかった。嫌がることはしないよ、という言葉を貫き通してくれた。彼女がいなければ付き合ってたといわれて、かなり自己肯定感が満たされた。はっきり言って、かなり癒された。

今日になって、凄く後悔している。どうして好きでもない男に、ろくに触れられたことのない体を明け渡したのか。彼女に罪悪感を抱かないのか。好きな人はいないの?と尋ねられた時に、いないと嘘をついてしまったのはなぜか。後悔しているのに、今また誰かと触れ合いたいと思ってしまっているのか。

知らない人からもだが、近しい人に直接的なセクハラ(目を閉じてと言われて勃起した性器を触らせられる、エロ動画を見せられる)を受けてきた一方、彼氏ができたことなく、男の人と二人で出かけたこともない私にとって、初めての性体験(とよべるのかな)がこれだ。最悪だ。げろ吐いたし。

別の機会にまとめようと思うけど、私は自分が女性であることにすごくコンプレックスを抱いている人間だ。それこそ、化粧をするのに勇気がいったり、髪を染めるのもなかなか踏ん切りがつかないほどに。 そんな人間が他の男から、性的な意味のみで女として見られてきた。辛かった。けれど下ネタが好きで仕方ないという矛盾。 

私は自分のそんな部分もすごく嫌いだ。 下ネタなんか言いたくないし、見たくもない。お酒も飲みたくない。酔いたくない。みっともない。 でも拒否しているはずのものが、好きでたまらない自分がいる。その結果がこれだ。

 

私はどうにかしているのかもしれない。今まで拒否しなければいけなかったのに出来なかったのも、心のどこかで私がそれを好んでおり、望んでいたからのような気さえしてくる。男の人をそうさせるのを、どこかで望み続けていたから、こんな目にあい続けてきたのかもしれない。被害者みたいに書いてるけど、下ネタを酔っては吐き続けた私にも原因はあるし、ホットパンツをはいている私にも原因はあるし、正座をしている私にも原因はあるのだ。ふざけている!けど、みっともない自分のせいだ。

ボヘミアンラプソディーを聞きながらこれを書いた。なんとなく気持ちに沿ってる。私は確かに何かを殺してしまっているし、どうしようもないと言ってぐるぐる巻きこまれている。でも、それも結局は私の意思によるものだ。 明日までにはどうにか整理したい。冷蔵庫にあるソラマメがそろそろ腐るので、片付けなければいけない。それぐらいの気安さで。